2000年3月7日

割箸君達の話し合い          

                                                                その二


            樺太くん       いよいよ三月、春だね。だけど僕達の故郷中国内モンゴルは、
                        まだまだ寒く五月になっても、雪が降るときがあるんだ。
     
            楊子さん       そうよね、北海道の北に在るサハリンの中央から北部あたり
                        と、同じくらいの緯度だものね。そういえばサハリンは“からふ
                        と”とも言って、樺太と書くわ。かばたくん、縁があるんだ。
     
            竹男くん       僕は、福建省だから、台湾と同じ位の緯度なので、年中暖かい、
                         いや夏はとっても暑いところなので、雪には憧れるな〜。
                        /~白樺~青空、南風、こぶし咲くあの丘、北国の、ああ北国の春~/
                         いいな〜中国でとっても人気の日本の歌「北国の春」歌ってしま
                        ったよ。                      
   
            樺太くん      確かに良い所だけど、本当に寒いよ。                
                        ところで、今日は日本の仲間達も来ているので、この前、竹男くん 
                        が言ってた、森林破壊・資源問題について話し合おうよ。
     
            杉作さん      やぁ〜皆さん、はじめまして、日本の奈良県吉野から来ました、
                        杉作言います。名前の通り吉野杉から作られた高級な箸です。
                        森林破壊や資源保護では、我々もたまに槍玉に挙がりますが、
                        まったくの誤解や。杉と言えばなんちゅうたって銘木や、そりゃ〜
                        値も張ります。そんな木、丸ごと使いますかいな、端材言うて、
                        建築用に製材した残りを使いまんねん。       

   
            楊子さん      杉の柾目割箸は、貫禄と言うか風格と言うか、何しろ良いですよね。
                        それが、捨てるところと言うか、他に使い道の無い物と言うか、
                        端材しか使わないんですね。それじゃ資源の再利用・有効利用
                        ではないですか?                              
 
            杉作さん       ほうじゃ、ほうじゃ、その通りじゃよ。ええこと言うてくれる。     
                        ま、、端材の他、風倒木などで建材に使えん物も、材料にすること
                        もあるがの。のう〜桧之吉さん。       

            桧之吉さん      そうです。みなさんはじめまして、私も吉野から来た、桧之吉です。
                          桧から作られ、重量感・品の良さで高級な箸として、杉作さんと、
                         だいたい同じように割烹・料亭・旅館・ホテル等で使ってもらってま、 
                          しかし、杉作さん同様、手加工の部分が多いのと、材料代が張る
                          ため価格がちょっと高いんですわ。それで、最近は竹の箸に、だい
                         ぶんとって代わられてますわ。                 

            竹男くん       杉作さん、桧之吉さん両先輩が、資源の有効利用と言うことが分か
                         りました。僕達も、森林破壊・資源保護の考えから、竹は成長が
                         早く、3〜4年で材料として使えるようになるし、中国は竹が多く、
                         人件費が安い為、日本の半値位で出来るので、今、ぐんぐん伸び
                         ています。お二人には、ちょっと申し訳ないような気もしますが、、、
  
            樺太くん        僕達の先輩だって、当初は、白樺などは雑木(ざつぼく)で、建材に
                         は使えないし、紙の原料のチップ位にしか利用されなかったのを
                          割箸に加工するようになって、資源の有効利用と言われてたんだよ。      
                          それが、竹男君も言ったように、中国は人件費が安く、原木も安いの    
                         で、20年のあいだに、日本では作らなくなって、
                         また、南アフリカの松箸・カナダのアスペン箸も作らなくなったり、
                         インドネシアの松箸の生産量も激減して、その分全部、僕達中国の
                         白樺や白楊(アスペン)に、振り替ったため、急激に伐採が増えて、
                         森林破壊・資源保護などの問題がおきてきたんだと思うんだ。

            楊子さん       そうよ、そうよ、でもたくさん使ってもらうことは、とっても嬉しいし、   
                         ありがたいことなので複雑な気持ちだわ。   
                         中国の人達も、こんなに急激に量が増えると思ってなく、一山伐採し
                         ても、他の山がまだまだあるし、20〜30年もすれば、         
                         また元の林に戻るので心配ないと思って、幼木も皆一緒に切ってしま
                         ったんだそうよ。                                 
                                          
            桧之吉さん       皆それぞれ、事情があるんやな。今日は時間のうなったんで、またに
                          しょうやないか?                                 
                
          
               では、続きはまた改めて、、、、     その三へ
         

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